BOSE  AW-1ジャンク品の修理 6号機 
6号機
これも入手先はいつもの某オークションです。

不具合箇所は、
音が全くでないとのこと。アンテナに曲がりあり。 

なお5号機は修理完了して知り合いの元へ嫁入りしていきました。 
 

外観

中央金色の金属化粧パネルに若干傷があります。
落札額を考えるとアンテナ以外はまずまずの状態かと思います。

 

分 解 (メイン基板)

電源は異常なく表示もOK、カセットの動作も良好です。音はボリュームMAXにしても何も聴こえません。早速メイン基板の電解コンデンサーを交換します。交換後音は出るようになりました。しかしここで問題発生。FMのステレオ表示が電源を入れた瞬間しか出ません。

 

再 分 解 

よくよく観察すると音声も表示どおりでモノラルでしか聞こえません。いろいろ試行錯誤の結果0.1MHZ下にチューニングするとステレオ表示される事が判明しました。原因は1stと表示のあるコイル(
上の画像中央やや右下)のずれでした。これを調整して一件落着。このとき近くのダイダイ色のトリマー(右の画像)をいじってしまい後でAMの調整をしなおすはめに(高周波数帯感度不良)。

 
      

再 々 分 解 

カセットでの再生はOKだったので気を抜いていたら録音が全く出来ない状態でした。テープは普通に走行するものの何も記録されず前に録ったのが聴こえます。
ヘッドは録音と再生兼用なのでOKと仮定して再々分解しました。メイン基板をよくよく眺めているとREC BIAS調整半固定抵抗からアースに行っているフィルムコンデンサ(右画像3900PF)のハンダがクラックしておりオープン状態となっていました。これを付け直し、やっと完全復活となりました。

試聴

ほとんどの電解コンデンサーを交換。プリセットメモリのスーパーキャパシターも交換(0.047Fがなかったので0.022F、4号機もついでに交換)。3・4号機電源トランスの温度ヒューズも2A100℃程度のものをパーツ屋で調達して取り付け。
音に関してはメンテに手がかかったこともありメリハリがあってかなりいい感じです。
チェックする項目を作ってやればもっと作業も効率よく出来るんでしょうがまあその過程も直れば楽しいものです。

  

 
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